すずめ
ちゅーん
『・・・・・・・いきなりボケましたか?』
うわぁ、正しいのに妙に鋭角的なツッコミが。
いやボケたけどね! ボケたけどね!!!
『繰り返さないで下さい。
しかし、ボケですか』
そこで切るなよこのジンコー。
『まぁまぁ、妖精が見えたりしたら危険とも昔から申しますし』
あら、何だか私の存在全否定?
貴様っ、それでも人間かー!
『幽霊です』
そうだね。
まー、私も悪かったさ。割合的に10%?
『零が一つ足りません。
鳴き声で再会を始めてどーします』
だって私の名前がスズメだしー。
『つまり鳥頭、と』
ははは、ピンポイントな指摘だね。よし殺す!
『私は死にません。
だって幽霊ですから』
ぬぅ、正確な。
この壱号100%めが。
『最悪の渾名ですので二度と呼ばないように』
うむ、ごめんなさい。
ところでさ、人工幽霊ってチ○コ幽霊って聞えたりしない?
『黙りなさい』
くたばりなさいっ!?
『耳と脳、どちらがおかしいんですかアンタ』
でもさー、こう言うのもなんだけど、あたしも苦労したのよ。
こう、あの煩悩男が居なくなるって聞いてから。
『そーいえばアレのとき見たのが最後でしたっけ?』
そう! ついにアタシの時代が来たと美神さんに夜這いかけたのよ!
しかし、これが遠いお空に吹っ飛ばされちゃってさー、あっはっは。
『こっそり何してんですか、貴方という妖精は。
しかしそういえば、先日の霊障は大丈夫だったのですか?
全世界の規模だったのを思うと、差はあっても何かしらの危険に会ったのでは?』
ちっちっち、あたしを舐めてもらっちゃ困るわね。
それはもう、千切っては投げ千切っては投げ。
もはや今では受身のプロよプロ。
『被害者側ですか。すると千切られたのは』
うん、力を借りた色んな物。たまに者。
しっかし、帰ってみて神は居ると思ったわよ。
だって、あたしのためにハーレムが用意されてるし!
『違います』
ちょっと乳は小さいけどね!
そこは頑張れ想像力!
『会話をしてください。
あと発言には注意を。切られるか燃やされますよ。
だいたい、誰が誰の為のハーレム要員ですか』
だって、彼女等って犬なんでしょ?
だったら犬鈴女でぴったりじゃない。
『語呂すらも合ってない気が』
しゃーらっぷ!
そんな事を言ってたら、異世界から悪魔が召還されるわよ!
具体的にはビデオテープ持参! 酔っ払ったらブロック塀から転げ落ちる癖がある悪魔!
『変化球な貞子ですかその悪魔』
うん、似たようなものだって電波が言ってる。
『私じゃ在るまいし、何時から受信出来るようになったんですか』
受信出来るの!?
ええい近寄るなこの電波めー!
『家ですから。何か問題が?』
無いね。
『不可能でしょうから、やるなとまでは申しませんが
できるだけ覗きは控えて下さいよ。
どうせとばっちり喰らうの横島さんでしょうし』
私というモノを良く解ってる譲歩発言ね。そこに痺れる憧れるぅ!
だが断る。
『断らないで。
もーちょっと優しくしてあげてください。
あなたの巣を直したのも横島さんなんですから』
そーだね、努力はしようか。
何であれ、頑張る、ってことは大事だもんね。
『そうですね』
ところで大事なものって、人目に触れないよう仕舞っておくべきだと思わない?
『待ちなさい』
ん。じゃ、また宜しく。
『はい・・・・・・ああ、そういえば言い忘れてましたね』
?
『お帰りなさい』
うん、ただいま
『・・・・しかし、ぐっだぐだですが、いいんでしょうかコレで』
いいんでない? したっきり鈴女っていうでしょ?